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僕がいたから助かった?親父が交通違反切符を切られなかった訳

皆さんはじめまして。

新・ぜんそく力な日常という絵日記ブログを運営している碧乃あか男と申します。

水ナビ通信様に記事を寄稿させていただきました。

よろしくお願いします。

今回僕が紹介する話は、自身の幼少期の体験談になります。

それは小学2年生の6月の事です。

当時母は弟を妊娠していて出産予定日を間近に控えていました。

そんなある日の夜の事です。

いつものように布団で両親とともに川の字に寝ていた僕らでしたが…


と、突然父に起こされました。

母の陣痛が始まったので、車で病院に連れて行くことになったのですが、幼い僕を置いて行くわけにはいかないと、一緒に行く事になりました。

そして病院に到着した母はすぐに診察を受けました。

しかし生まれるまでには、もう少し時間がかかりそうだという事で、母はそのまま入院し、僕と父は一旦家に帰る事にしました。

帰り道の車の中、僕は後部座席に寝転んでウトウトとしていました。(当時はまだ、シートベルトやチャイルドシートの装着義務はなかった)


どれくらい寝ていたのかはわかりませんが…


何かを大声で言う父の声で、目が覚めました。

体を起こして、声がする方向を見ると、車の外で父がお巡りさんと何か言い合いをしていました。


けっこう大きな声で、お巡りさんに何かを言っています。

後で聞いた話によると、帰る途中、交差点で一時停止無視をしてしまい、張っていたお巡りさんに車を止められたそうです。

そして父がお巡りさんと話をしていると、今度は酒臭いという事で、酒気帯び運転の疑いもかけられました。

当時父は、毎晩のように浴びるほど酒を飲んでいたので、時間的にもまだ酒が残っている状態だったそうです。

そしてさらにだめ押しで、後部座席で寝ている僕を見たお巡りさんが

「こんな真夜中に小さい子を連れているなんて怪しすぎる!」

「まさか誘拐でもしたのか⁉︎」

と、誘拐疑惑までかけられたそうです。

一時停止無視、酒気帯び運伝、そして誘拐と、違反切符どころじゃない、下手すりゃ署まで連行とかになりそうな状態になったのですが…

父は一時停止無視も酒気帯運転も、そして誘拐疑惑も全て見逃してもらえたんです!

なぜ父は全て見逃してもらえたのか?

父の話によると、あの時のお巡りさんはまだ若くて新人ぽかったので、うまく言いくるめれば、誤魔化せるかと思ったそうです。

昔から口達者な父は、お巡りさんに巻くしたげるように言ったそうです。


父の勢いにタジタジのお巡りさん…

そしてさらに車の中から僕が…


とずっと

「パパ…眠いよ…」

「早く帰りたいよ〜」

と泣きながら言っていた為、お巡りさんも渋々見逃してくれたようです。

この時の話題が出る度に父は

「あの時はお兄ちゃん(僕)がいたおかげで助かったよ!」

と言っていました!

今ならどんな事情があっても絶対に見逃してもらえないのに、昔はけっこう緩かったみたいですね。

そして次の日の朝、無事に弟が生まれ、酒が抜けた父の運転で、病院に行きました。

こんな破天荒な父でしたが、10年後には2種免許を取得して、タクシーの運転手に転身し、そして亡くなるまでずっとゴールド免許を維持していました。

以上、僕の体験談は終わりです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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水ナビ編集部

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